美容師の目

『フィガロの結婚』というオペラが、最近話題になっています。
そうです、アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ作品です。
主人公フィガロとは？理髪師です。彼は前作『セビリアの理髪師』では、伯爵とその恋する娘との
仲介をし、悪戦苦闘のすえ結婚まで導いた立役者です。
セビリアというのはスペイン南部の都市で、闘牛やフラメンコの本場でありスペインを代表する
観光都市です。もっともオペラの舞台になるのは、18世紀半ばという設定になりますが。
続編になるこの作品では、伯爵の家来になったフィガロが伯爵夫人付の娘と結婚する話です。
前作で悪役を蹴散らした伯爵ですが、今作では浮気者であり婦人の目をかすめてはフィガロの恋人
スザンナをねらいます。
以前廃止した初夜権を復活させ、近い内にスザンナと楽しもうと企んでいるのです。
フィガロはそれを阻止できるのか、誤解され信頼を失ったフィガロにスザンナは！
各登場人物の揺れ動く心や計略を歌にし、ドタバタ喜劇ともいえるハッピーエンド・ストーリーです。
マイケルJフォックス主演の映画「摩天楼はバラ色に」で、社長とその婦人、マイケルと恋人、
その他のゲストとで繰り広げられる「夜の部屋探し」は、まさにフィガロをベースにしているのでは？
と思われます。オペラもストーリーが解かれば楽しく笑えるお話なのです。


映画ファンの僕ですが、オペラに興味がわいてきました。