ヴィーナス3
ヴィーナスの肌色を塗ること9回目です。
かなり立体感(重量感?)が出てきました・・・いい感じです。
美術史において『ルネサンス』といえば、ダヴィンチを思い浮かべる人が多いと思います。
・・・が、暗く平板なキリスト教絵画から、ギリシャ神話を題材にして、明るく優美な
もっと言えば・・・官能的な裸体(当時は禁止されていた)を描いた、ボッティチェリのほうが『ルネサンス』を代表する
画家と思います。
ボッティチェリとダヴィンチは1467年にヴェロッキオの工房で出会います。
7つ年上のボッティが工房に弟子入りして7年後、14歳のダヴィンチが弟子入りしました。
ボッティが独立するまでの3年間は先輩後輩の時を過ごしています。
じつはこの二人・・・絵を描く画法が対照的なのです。
ボッティチェリの線描画に対し、ダビンチは明暗法であらわします。
そして比較的省略した奥行のない背景をボッティが描き、ダビンチは緻密で神秘的な背景を
遠近法を用いて、これでもか・・・というくらいの奥行を描き出します。
この二人を題材にした小説を(才能があれば・・・)書いてみたい!(^_-)